綿状の断熱材を合板で挟み込んで作る断熱パネル、これを屋根に乗せて風で飛ばないように固定しなければなりませんでした。釘で留めると風で釘が抜けて飛んでしまう、抜けないビスで留めると薄い合板を貫通してしまう、まるで薄く張った氷の上に立つような問題でした。
一発で解決するのは難しかったので、まずは課題を部分毎にバラバラにして、一つずつ解決することにしました。風が吹いても抜けない課題は台風など風のシュミレーションを行って、薄い合板を突き破らないビス頭の形状は強化樹脂でいろいろな形を作って試行錯誤するなどなど。
解決できたピースを、それぞれの良さを損なわないように繋ぎ合わせて、出来上がったビスを現場でテストしてさらに修正して、そうしてニーズを満たす製品ができあがりました。