住宅を断熱材でスッポリとくるむ外張り断熱工法。この工法では断熱材の外側に外壁下地を作るので、太くて長いビスを1,500本も使わなければなりません。外張り断熱工法の普及を目指している断熱材メーカーにとっては、工事の大変さが悩みのタネでした。
「外張り断熱工法の外壁下地作りは大変なもの」という、先入観や現場の常識を打ち破るためにゼロベースで工事の見直しを行いました。何度も現場を訪問して、多くの大工さんたちの声を聞いたところ、大変なのは本数ではなく1本当たりの施工時間だということを突き止めました。
その意見を反映するために理論上は2倍の速さで打ち込める商品を開発したところ、とても現場の評判がよく、その独創性から特許を取得することもできました。